プッチン事件簿１ ～プリンテロリスト現るの巻～

　たまには、マジメに書いてやってもいいと思える大事件が勃発した。

　２０１３年２月２０日（水）の夕刻、成田空港第２ターミナルの手荷物検査で、中国人の男（３２）が、検査員（２１）を突き飛ばし転倒させたとして、暴行容疑で現行犯逮捕された。検査員にけがはなかった。

　事件はこれだけである。
　確かに、パッと見は大した事件ではない。
　しかし、この事件の恐るべき中身をプッチンと取り出してもそう言えるかな。

　まずは恐るべき事件の蓋をべリッと開けてみよう。
　事件の発端は、成田空港第２ターミナルの手荷物検査で、被害者の検査員が加害者の中国人の男のバッグ内をエックス線検査したところ、プリン４個が発見されたことから、すべてが始まった、プルル～ンと。

検査員「プリン４個もあるじゃん！」
中国男「機内で家族みんなで食べようと思って、お土産に買ったあるよ」
検査員「イー・アール・サン、お宅、３人家族じゃん。プリン１コ余るから、私にちょうだいよ」
中国男「いやだ、機内でスッチーに余ったプリンをあげて、今晩抱くあるよ」
検査員「私を抱いて」
中国男「あ、ムリ」

　コレ系の喧嘩になったと思いきや、機内への持ち込みが制限されているプリンを４個全部を説明の上、回収した検査員を、納得がいかない中国男が突き飛ばしたらしい。

　そもそもなぜプリンが危険物なのか？
　テロ対策で、国際線では液体物にあたるプリンの持ち込みは、国土交通省の基準だと市販品でも１個１００グラム以下に限り、１リットル以下の透明な袋に詰めないと持ち込めず、中国男のプリン４個は１個１５０グラムで制限を超えていたとのこと。

　検査員を突き飛ばしてまでして、日本土産に買ったのに機内ですぐに一家団欒で食べようと思う日本のプリンは、グリコのプッチンプリンしかない。

　さて、そのプッチンプリンだが大きく分けて３つのサイズがある。
　普通のプッチンプリンは１０５ｇ、Ｂｉｇプッチンプリンは１７０ｇ、３個パックのプッチンプリンは７５ｇ。

　国土交通省の基準だと市販品でも１個１００グラム以下と定められているので、機内持ち込みできるのは、一番小ぶりの３個パックのプッチンプリンは７５ｇだけとなる。
　国土交通省が後５ｇ認めれば、普通サイズのプッチンプリンでもＯＫだったのに。

　しかし、中国男のプリンは１個１５０ｇと、グリコのプッチンプリンにはない重さである。
　この数字が正しければ、中国男の買ったプリンはグリコのプッチンプリンではないということになる。

　まあ、そんな細かいこと、もうどうでもいいや。
　さあ、もう待ちきれないから、そろそろイクぜ。

　大事なプッチンプリンを取られて、プッチ～ンととキレたんだね。

　フゥ～、大満足。



●参考事件
『プリンめぐって空港検査員に暴行　容疑の中国人逮捕』
朝日新聞デジタル 2月21日(木)23時14分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130221-00000048-asahi-soci

●参考事件
『プリンめぐって空港検査員に暴行　容疑の中国人逮捕』
朝日新聞デジタル 2月21日(木)23時14分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130221-00000048-asahi-soci

　成田空港の手荷物検査で、機内への持ち込みが制限されるプリンを回収した検査員を突き飛ばしたとして、県警は中国・香港へ帰国しようとした男（３２）を暴行容疑で現行犯逮捕し、発表した。テロ対策で国際線では液体物にあたるプリンの持ち込みは１個１００グラム以下に限られ、容量が制限を超えていたという。

　成田国際空港署によると、男が一家３人で観光旅行を終えて香港へ帰国しようとした２０日夕、第２ターミナルの手荷物のエックス線検査でバッグ内のプリン４個を検査員（２１）が発見。１個１５０グラムで制限を超えていたため、検査員が説明して没収したところ口論となり、突き飛ばして転倒させた疑いがある。けがはなかった。

　プリンは日本で買ったもの。国土交通省の基準では市販品でも１個１００グラム以下に限り、１リットル以下の透明な袋に詰めないと持ち込めない。男は「家族と食べようと思っていた」と話しているという。
.朝日新聞社

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最終更新:2月21日(木)23時21分